木文研について
木材はその耐久性と加工性の良さから、先史時代より世界中で様々な用途に使用されてきました。
良質な木材となる樹木が多く自生していた日本でも、建築物や生活用品などの主要な材料として使用され今日に至ります。
6世紀に日本にもたらされた仏教においても、多くの仏像が木材で造像されています。
木文研(キブンケン)では、日本の仏像彫刻を中心とした、木製彫刻文化財の保存修復保護活動及び関係する様々な調査研究をおこなっています。
文化財とは、人々の生活、信仰、芸術、産業、政治、経済、流通といった様々な文化的諸活動の蓄積による結晶体であり、人類の叡智が凝縮された存在だと我々は考えています。
それらの文化財を伝えてきた人々の想いと文化財を守る意義について再認識することで、現在に生きる我々の糧を見い出し、適切な方法で未来に伝承していくお手伝いが出来ればと思っています。